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「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
あまりにも人が少ないので、たまにハッとして冷静に考えてみると、追い剥ぎにでも出くわして、とんでもないことになりはしまいかと心配になることはあるが、他のことはさて置き、まあ足の速さだけは自信があるので、とことん奥の方へ進んでみよう。
どこをどう自転車を走らせたのか、ゲストハウスを出て、1時間ほど経つともう西の方向にどっぷりと日は暮れて、地平線のラインがわかるだけである。
この時点になって初めて肝腎な事に気がついたのだ!
「この辺り、一切、街灯など無いのだ!」
「これ以上暗くなると闇の世界になる。」
「しかも今日は月など出ていないし、曇り空だから星明かりは期待できない。」
そのようなことが頭の中を駆け巡った後は、もう一目散だった。
実際は道のない平原なのだが、今来た道を思い出して必死に戻る。
「ヤバい」
「ホンマに暗くなってきた」
もう完全に地面が見えなくなってしまった。
人生初めての経験。
街路灯というものの有り難み、日常いつもあるものが無いということが、こんなにも大変なことなのだということがわかった瞬間だった。
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