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「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
お坊様がどこかへ去って10分もすると、あれだけ激しい降り方をしたスコールも、嘘のようにサッとあがってしまった。
しかし短時間とは言え、すぐそこも真っ白になるくらいのスコールだったので、ここは丘の上だから問題ないが、一体市街地はどうなっているのか心配なくらいだった。
さあ、グルッと一周してそろそろゲストハウスに戻ろう。
お堂を出て地面に足を踏み出すと、さっきの雨が石の上にまだ残っていて、滑りそうなくらいだ。
そして足の指で、じゃぼじゃぼと音を立てながら一周して、またあの癒やされる参道の入口へと戻ってきた。
「何か一つくらい記念に買っていきたいのだが..........」
超スローペースで階段を降りながら、左右のお店の商品に目をやる。
仏像、絵画、骨董品..........どれも重そうだし、第一かさばる。
まだ旅は始まったばかりだし、何か買うにしても軽くて小さなものにしなければならない。
そして、もうほとんど出口近くに来た頃、登りの時に少し会話したお店のおばさんと、再び目が合った。
「とにかく店の中を見てよー」という感じだったので、促されるままについていった。
ほとんどが置物か何かだったが、一つだけ小さい小物入れに目が止まった。
神秘的な模様で、しかも小さく軽い。
「これくらいだったら荷物にならないだろう。」
「いくら?」
「500チャット!」
普段、あまり土産物など買わない私だが、今回だけはとんとん拍子に進んでしまった。
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