FC2ブログ
「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
ようやく朝食の時間になり、1階の食堂に降りて行った。
ガラス越しに中を覗くと、もう何人かの欧米人たちが思い思いに各テーブルに散らばって食事を始めていた。
私も、窓側の小さなテーブルを選んで腰掛けると、少し無表情なウェートレスがやってきて、ミャンマースタイルにするか、それともコンチネンタルするか聞いてきた。
私は、コンチネンタルを注文すると、きっちりとひかれた白いテーブルクロスの上に、ルームキーと「地球の歩き方」を置いて、周りの旅行者たちの食事風景をしばらく観察していた。
ウェートレスが厨房に帰って行ったあと、窓ガラスの向こうの通りをボーッと眺めていると、さっき昇り始めたばかりの太陽が早速あたりを照らし始めて、もう既にかなりの温度にしているようだ。
熱帯特有の日差しだ。
往来する人びとのしかめた顔の表情から、既に焼けるような暑さになっているのがわかる..........
この時間は、私が旅で最も好きな時間帯だ。
このどこか緊張感のない、まったりとした朝の朝食の空間。
どんな治安の悪いエリアであっても、ホテルの朝食のレストランまでは大丈夫だ。
この気が抜けるひとときが旅の喜びの一つでもある。
スポンサーサイト