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「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
敷き詰められた氷の上に、海のものなのか、川のものなのか、よくわからない様々な色の魚が並べられている。

その銀色の台のすぐそばに、無造作に置かれていた丸イスに、腰を落ち着けて周りを眺めながら、「海老」が焼けるのを待った。

こちらの魚屋は、日本のように「ケース」には入れられてはいない。
だから、当然、保冷という観点からは、日持ちが悪いだろうから、女主人も大変だ!

とにかく、その日中に、仕入れた魚を全部売ってしまわねばならないのだ。

前を通る客全員に、全力で売り込んでいるのが、よく伝わってくる。

子供の頃からそうだったのだが、大人が働いているところを、そばで見ていることが私は好きだった。

だから、ここでこうやって眺めていると、妙に気が落ち着いた。

そうこうしているうちに、例の「海老」が焼きあがったようだ。




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