FC2ブログ
「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
「ワットヤイチャイモンコン」から、レンタサイクル屋まで戻るのには、15分もかからなかった。

1日中、自転車で走りまわっていると、アユタヤの地理も頭にインプットされて、持っていた地図も要らなくなっていたのだ。

レンタサイクル屋まで戻ってくると、例の歯抜けのマスターが、
「どうだった! 良かっただろう!」
腕組みして、さぞ自慢げに、私の方に向かって声をかけてきた。

「良かったよ! それと、マスターがくれた地図が、役にたったよ!アユタヤ遺跡は本当に素晴らしい! ありがとう!」

「違うよ! 自転車が良かっただろって、聞いているんだよ!」

「もちろん、もちろん、良かったですよ..............!」

「これから、どうするの?」

「そこの、KFCに行こうと思ってるんですけど。」

「そんな所に行くんだったら、そこの市場の中の食堂の方が、安くて美味しいよ!」
そう言いながら、近くにある「チャオプロム市場」の方向を指さしていた。




スポンサーサイト