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「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
翌日、ミャンマー最後の日は、朝からあいにく雨だった。
昨日のような激しい雨では無かったが、今日はシトシトと、しかも100パーセントの湿度を伴っていた。

朝7時。
ホテルをチェックアウトして空港へ。

エアコンが壊れているのか、少し進むとすぐに内側のフロントグラスが曇り、タクシーの運転手は、使い古されネズミ色になったタオルで拭いていた。

今ではもうエアコンの無い車などなくなってしまったが、私がまだ子供の頃は、エアコンの付いている自動車は少なかった。
もちろん、バスもそうだ。
だから、よく信号待ちの時などに、運転手は雑巾で窓の曇りを拭いていたものだ。

この1コマごとの情景が、子供の頃の記憶と重なる。
今の日本では見られなくなったことが、このミャンマーには沢山残っている。

「旅」では、現在の同じ「時」を生きる異国を感じることが出来るのと同時に、自分の生きてきた「過去」や、もしかしたら「未来」の姿に触れられる楽しみもあるのだ。
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