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「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
青年を見送ってから、市場を出て、ボージョーアウンサン通りを、ホテルのある方向に歩き出した。

「似たような考え方を持っている」とまでは言い過ぎかも知れないが、少なくともスタイルの近い「旅」をする人間がいて、知り合いになれたことがとても心地よく、ぶらぶらと歩きながら、思い出しては笑みを浮かべる自分に気がついた。

「また、いつかどこかで遭うことがあるだろうか?」

そう思いながら私は、日没間近の太陽に照らされ、ノスタルジックな表情を浮かべるヤンゴンの街並みを脳裏に焼き付けた。

恐らく、最初で最後になるであろう街をあとにする時の、この「胸を締め付けられる感覚」
このような「旅」でしか味わえない感覚に、私はその時、酔っていた。
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