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「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
特に買いたい物がある訳でも無いまま、私は「ボージョーアウンサンマーケット」の奥深くまで、縦横無尽に散策し、小さな達成感を得た私は、最初に入ってきた正面入口に向かって戻り始めた。

そして、もう少しで出口だというところで、何気なく目をやった雑貨屋の中に、見覚えのある顔を見つけた。
「あれっ!」
自然に声が出た。

あのパガン遺跡で、1日行動を共にし「ポッパ山」まで一緒に行ったあの青年だった。

私に気付いた青年も、
「ヤンゴンに戻ってたのですかあ!」
「そうなんやわー、.....買い物?」
「夜の便で東京に帰るのですが、空港に早く行ってもつまらないので、ここで時間をつぶしていたんですよ」
「夜だったら、シンガポール航空やね」
「遠回りなんですが、安さに負けましたよ。シンガポールでストップオーバーして、ちょっと贅沢してから帰ります。」

............................

「旅」では、こういう事が結構よくあるのだ!
「深夜特急」の中で、沢木耕太郎氏がデリー、アムリッツァル間のバスで知り合った日本人の男性と、パキスタンのクエッタの市場で、バッタリ再開するあの場面のように..............。

私も、旅の途中、何回かこのような「再会」があったのだが、その頃は単なる「偶然」として、「長い間には、こういう事もあるさ」くらいのことで簡単に考えていたのであるが、それ以降、たびたびこのような事があると、最近では、少し違う見方をするようになってきた。

「旅のスタイル」を見ると、その人の性格や物の考え方まで解ってくる。
だいたいの場合、旅行者というものは、同じようなラインを辿って「旅」しているものである。

同じ飛行機に乗っていた旅行者を、ホテル、遺跡、レストランなどで度々見かけるのだ。
ひどい時は、帰りの飛行機が同じだったりする。
よく考えてみると、同じような会社に勤務し、休みが同じだったのだろう。
要するに「似たような人なのだろう」

だから、これは単なる「偶然」ではなく、初めから、かなりの確率で「再会」する環境が整っていたのではないのか?
同じような観光地を選び、同じようなホテルを選ぶ。
最近では、そのように思うことがよくある。

そもそもが、一般的な大衆的な「旅先」を選択せずに、例えば今回のように「ミャンマー」の「パガン遺跡」を選択したというだけで、もう既に、高い確率で「近い価値観」を共有しているのだ。

それ以外にも、「団体ツアーか否か」「年齢」「選ぶホテルのランク」「レストランのランク」など..............
どれか一つ重なるだけで、もう既に「近い価値観」を共有しているのだ。

一度、接点があった段階で、もう既に「再会」する運命にあるのかも知れない。
今回の場合は、この青年とは、パガンのとあるレストランで知り合ったのだが、もうその時点で、かなり似通った「行動パターン」を持っていたのだ。

だから、彼と、こうやって、こんなにマイナーな市場の奥で「再会」したのも、あまり不思議な事ではないのかもしれない。

ボージョーアウンサンマーケットでの、青年との再会
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