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「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
もうすぐ降りなければならないというのに、また、困ったことが一つ増えた。

スコールだ。

しばらくして、一つ二つ、バスの窓ガラスにとんでもない大粒の水滴が斜めに付いたかと思うと、ものの30秒もしないうちに、あたり一面まっ白になるくらいの猛烈な雷雨になった。

「傘、持ってないけど..............」
「もうちょっとのところなんだけどなあ.............」

土砂降りの雨だった。
無情にも、前方にスーレーパゴダが見えてきた。

「やばい!」
この降り方では、わずか10メートル歩いただけでも、完全にずぶ濡れだ。

「明日、飛行機に乗るから、なるべく服は濡らしたくないのだ」
他の乗客たちも、不安そうな顔をして、外の景色を見つめていた。
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