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「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
次の日、私はパゴーを後にした
パガン遺跡が「乾いた」イメージなら、このパゴーは「湿った」イメージだった。
どこかいつも雨が降っていた印象が強く、舗装されていない道はたいていぬかるんでいた。
そして、傘のよく似合う街だった。

前日チケットを買っておいた、6ドルの乗り合いタクシーで、再びヤンゴンまで戻ってきた。
タクシーと言っても、使っている車は何の塗装もしていない年代物の「カローラ」。

普通に考えたら、運転席は運転手が乗っているから、残りの席にお客が三人というところだろう..............と思っていた。

しかし甘かった。

エンペラーモーテルの前で、約束の11:30になり、言われた車の後部座席で私は出発を待っていた。
助手席に一人、後部座席にもう一人ミャンマー人が乗って来て、少し遅れて運転手が乗ってきた。
「さあ、これで出発かあ~」
しかし、こちらに向かってまだ何人か歩いてくるではないか。
「まさか!」
嫌な予感は見事に的中した。
次々、客が乗ってきて、最終的には、後部座席に5人、前の助手席に2人、そして運転手の合計8人がこの車に乗ったのだ。
「やってやれない事はない!」とよく言うが、「乗って乗れない事もない」のだ。

当然、ヤンゴンまでの一時間半、ドアとミャンマー人に挟まれて体中がつりそうになった。
でも、何故か妙に楽しかった。
お客同士、たまに目が合ったらニコッとして、別に言葉は出さなくても、車の中は不思議な連帯感が生まれていた。
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