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「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
翌日、私は朝からパゴーの中心部の方に向かって歩き始めた。
昨夜の雨で、赤土で出来た道のあちこちに水溜まりが出来ていて、雲の間から少しだけのぞく太陽を反射させ、キラキラと遠くまで道を光らせていた。

10分ほど歩くと、どこか見覚えのある建物の前までやって来た。
よく見ると、昨夜あのインド系の女性がいた場所だった。
昨日は暗くてよく見えなかったが、建物の奥には何台かのバスが横付けされていて、これからまさに旅立とうとする客が列をなしていた。

そこには、日本ではもうあまり見かけなくなった大きな風呂敷包みを抱えた者や、何匹もの石亀を首のところで縄で一括りにして運ぶ者、何故か大量のハンガーを持つ者..............。
でも、ここには確かに現代の日本が失ってしまったエネルギーが溢れている。
ただこの光景を見て歩くだけでも、溢れてこぼれてくるエネルギーをもらうことが出来るのだ。


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