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「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
しとしとと降る雨が、時折吹く風に煽られて、玄関のガラスに叩きつけ、静まり返っていたロビーを妙に活気付けた。
無人のフロントの中を見渡すと、壁に掛けてある大量のルームキーが、ほとんど空室であるという事を示している。
もう夜も更けている。

安堵感から来る疲れか..............
この期に及んで、他のホテルと比べるような気も私は全く無かったので、言われるがままに13ドルを支払い、チェックインを済ませた。
206号室だった。

そして私は、部屋に荷物を置くとその足ですぐにフロント奥の「中華風レストラン」に足を運んだ。
とにかく、開放感からか、激しい空腹に襲われていたのだ。
しかし、ここでも人影は全く見られず、客はこの私だけ。
そして、先ほどのフロントの男性が注文を取りにきたのだった。

206号室

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