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「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
機内は、蛇の生殺しような速さで、ゆっくりと蒸し風呂にされてゆく。
エアコンを切られてから30分たった頃、一人の米国人がCAにたいして何か文句をつけ始めた。
2人とも、あまりのネイティブイングリッシュのため、何を言っているのか全くわからない。
その後、今度はビジネスマン風の日本人が、飛ばないならターミナルに引き返して外で待ちたいと、私にも解る英語で言っている。
今度は、それを聞いていた先ほどの米国人が、急に立ち上がってこの日本人と何か口論をはじめた。
要するに、米国人は早く離陸させろと言い、日本人は危ないのと腰が痛いのとでターミナルに引き返せ、と言っているのである。
それと、この飛行機は、アメリカのデトロイト発KIX経由MNL行きなので、米国人、日本人、フィリピン人が3等分づつ乗っている。
国民性が表れるというか、他の日米人がイライラしているのを尻目に、フィリピン人達は自分らの世界を作って、ワイワイガヤガヤ楽しそうにしている。暑さに強いためだろうか?一切文句も言わずおとなしく行儀よくしている。
相変わらず日米からは湯気が上がっている。
国の違いによって、こうも違うものなのか。
あちこちから、コールボタンが押され、やれ水を持ってこい、腹が減った、現地で待っている家族に連絡を取りたい............
やがて、苦情の嵐がCAにたいして向けられ始めたのだ。
その後、信じられないことが........
みんながコールボタンを押しても、CAは隠れて一切出てこなくなったのである。
(つづく)
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