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「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
ヤンゴンの北70キロくらいのところに、「パゴー」という地名の街がある。
機内で、私は地図を広げ、ヤンゴン空港から先の目的地を検討していると、ヤンゴンほどではないにしても、ひときわ目立つようにくっきりとマークされた街を見つけた。
早速、私はガイドブックを開け、どんな感じか調べてみた。
しかし、考えれば考えるほど沢木耕太郎氏には本当に感心させられてしまう。
はるか数十年前、まだ今のように「旅の参考書」が無かった時代に、「深夜特急」のような旅、ガイドブックを一冊も持たず、ただ大きな地図だけを頼りに旅を成し遂げたのだから..............
しかも、まだまだ海外旅行などまだ珍しかった時代。

恐らく、この「ガイドブック」「旅の参考書」「......の歩き方」などは「旅」が本来持っている醍醐味をすり減らしてしまっているのだろう。
人は、「ガイドブック」を事前に吟味し、時にはこの「吟味」すら割愛して、「ガイドブック」の推奨する「モデルコース」なるものをなぞるように旅をする。
そして、一つ一つ、現地でガイドブックと照らし合わせて「確認作業」らしきことを行う。

「中身のわからない果実」の「皮」を剥く時、中にどんな美味しい「実」が詰まっているのか、人は期待感を持ってワクワクしながら、その「皮」を剥く。
時には期待通りの「実」が詰まっていることもあるだろうし、不幸にも「腐っている」場合だってあるし、腐ってまではいないにしても、全く自分の口に合わない場合だってあり得る。

「旅」の場合は、この「中身のわからない旅」を「剥く」ことに醍醐味があるのだ。
もし、剥いた結果、腐った「旅」が出てきたとしても、それは最低でも「みやげ話」にはなるし、上手くすればそれは「教訓」となり、その後の人生にとって大きくプラスとなる影響を与えることだってある。
だから、中身が「美味い」か「マズい」か教えてしまう「ガイドブック」は考えものだ。
かく言う私も「ガイドブック」は手放せないのだが..............




パゴー周辺は、インドの影響が色濃く感じられる
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