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「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
曇りがちの空だったせいか、離陸すると、あっという間に地表に点在する遺跡群は、真っ白な雲にかき消され見えなくなってしまった。
一体、世界にはどれだけの数、このような街が存在するのだろうか?
私が少し見たと言っても、その何百分の一にしか過ぎないのだ。
この世に生を受けた者なら誰しも、「一つでもたくさん見てやろう」とか「何か達成してやろう」という、仕事や家族以外の、生涯を通じた「心の中の生きた証」「生きる為の張り合い」のようなものを求めているが、自分の場合は、それが「旅」であり「世界の街」だった..............


しばらくすると、雲海の上に機体が顔を出し、翼の影が雲の表面に投影されていた。

まるで映画の場面が切り替わるように、さっきまで頭の中にあった、去り難いパガンへの郷愁感は、雲のどこかに消えてなくなった。
それとともに、今度は新しい目的地へのワクワクとした期待に胸が膨らむ。

パゴーの街道
このあたりは、この時期、湿潤気候で雨が多い
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