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「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
あるノンフィクション作家の小説の中で、フィリピンのタクシードライバーの平均的な1日の売り上げが、400ペソくらい、ドルに換算すると10ドルくらいであるということが書かれてあったのを、私はしぶとく覚えていた。
だから、運転手が300ドルを100ドルにしたくらいでは、まだまだ納得が行かないのだ。
バックミラーに映った運転手の顔を見ると、さっきとは裏腹に、やけにニヤニヤしているではないか。
こっちがいくらなら払う気があるのか値踏みしているのだ。
恐らく、私が50ドルとか言い出すのを待っているのだろう。
私が黙っていると、案の定「70ドルでどうだ!」と言い出した。
まだまだ平均的日収の7倍だ。
OKするわけには行かない。
しかし、その時、訳も無く急に不安がよぎった。
「ロンリープラネット」に書かれてあった一行を思い出したのだ。
「Pilipino shoot quickly 」
簡単にピストルが出てくるから気をつけろ!
確かに、私の旅仲間には、実際マニラでホールドアップに遭った者が何人か存在する。


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