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「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
一般的に、東南アジアあたりで、10分程度の距離ならば、いくら物価の高い国と言えども、タクシー料金は10USドルかかることは無い。
この日、マニラで請求された「300USドル」は明らかに「ぼったくり価格」なのだ。
しかし、こちらには弱点があった。
料金を交渉せずに最後まで乗ってしまったのだ。
しかもメーターを使用せずに..............
弱点を変に理解してしまっている私は、強く出ることはできなかった。
こういう場合、一体どのように対処したらいいのだろうか?
一体、何が正解なのか?
もし、「運転手の言う料金」に納得がいかず、払わずに立ち去れば、逆に警察沙汰にされてしまうし、「運転手の言う料金」を言われるがままにすべて払うのも、それこそあまりにも不条理だ。
時間をかけて、値下げ交渉するべきか?
今の自分の置かれた状況はいかにも不利なように思えた。
そして、私はとっさの判断で運転手に言った。
「今は手持ちが少ないので、私のホテルまで一度戻ってくれ。金を取りに戻りたい。」
一瞬、ある巧妙が閃いた。
私なりの「形勢逆転」に持ってゆくためのシナリオが..............
どうせだったら、ホテルの従業員たちの前で、このタクシーの運転手と戦ってやろうではないかと思った。
最悪、300ドル払わなければならなかったとしても、せめて「みやげ話」くらいにはしたかった。
果たして上手くいくのだろうか?
相変わらず「心拍数」は上がったままである。
そして、運転手はこちらが言う通りに、ホテルの方向に車を進め始めたのだった。


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