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「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
もうひとつ訪れておきたかったのは、やはり例の「スラマニ寺院」だった。
この寺院は1181年、ナラパティズィトゥ王の手で建てられた。
中には東西南北を向いた4体の赤く塗られた仏像が置かれている。
私の場合、この寺院の歴史もさることながら、やはり顔見知りになった土産物屋のおばさんに、もう一度だけ会って、これでもう帰ることをなんとなく告げておきたかった。
不思議なことだが、「旅」の途中で出会った人々の記憶というのは、他の場合と違ってより鮮明に残っているような気がする。
「旅」というのは、自分自身で組み立てていく「自作映画」のようなものなので、実際に「旅」をしている最中は、お店のおばさんのような登場人物がたくさん出てくる。
だから、あとで思い出した時に、旅の途中で出会った人々は、「自作映画の登場人物」として、いつまでも強烈な記憶として、心の中にとどまっているのだろう。
それともう一人の登場人物、いつもどこかこの辺りで、例のハイカラな自転車で遊んでいたあの少年。
しかし、この日はとうとう見つけることは最後まで出来なかった。

スラマニ寺院
少しお布施をすると、仏様に金箔を貼ることが出来る
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