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「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
昔、それも30年以上前になるだろうか。
京都の「京極東宝」という映画館で、「ビルマの竪琴」という映画が上映されていたのを、この風景を見ていて、突然記憶のかなたから蘇えさせられた。
主演は「中井貴一」だった。
日本軍の前線基地だった「三角山」で、中井貴一演じる「水島上等兵」が、連合軍の攻撃によって多くの仲間が無縁仏になってゆく様を放置できずに、現地の僧侶となり生涯をこの亡き日本兵たちの弔いに捧げるため、ビルマの地をさまようというものだ。
ラストシーンで、捕虜収容所の柵の向こうから、「おーい、水島。みんなで一緒に日本に帰ろう」と、オオムに覚えさせ、この水島上等兵の肩に載せ、何度も話させたのも叶わず、霧の立ちこめる森の中へ、一礼して立ち去ったあの風景と、今、この「ポッパ山」の頂上から見る風景とは、かなり重なるものがある。
水島上等兵の「人生を捧げた決断」には、本当に考えさせられてしまう。
この個人主義が行き渡ってしまった現代に、もう一度自分を見つめ直させてくれる。
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