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「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
サルにリュックをもぎ取られた青年は、たまったものではない。
リュックを取り返えそうと、へたばっていた筈の体が、まるで変身したかのように蘇って、サルを追い回し始めた。
サルはサルで、必死だ。
中に何か美味いものが入っているに違いないと思っているので、重たいのを必死にこらえて階段を登ってゆく。
普通なら、サルもどちらかサイドに逃げればそれでサルに軍配が上がるのだが、ここは如何せんトンネル状になっている。
青年も必死だ。
サルに追いつき、リュックを掴もうとした。
その時、とっさにサルはリュックから手を放し、牙をむいて青年の腕を引っ掻いた。
その結果、リュックは返ってきたが、腕に傷を負ってしまった。

途中にあったお堂
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