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「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
もう何段登っただろうか?
階段は、あちこちジグザグに曲がりくねって、この大きな岩山を回り込んで登ってゆく。
残念なことに、階段には雨除けの為にすべて屋根が設置されており、左右には色んなお堂や岩肌になっているので、どれだけ登ったのか、周りの風景から確認することができない。
まるでトンネル状の階段を、果てしなく進んでいる気分だ。
そろそろ、ひざに乳酸が溜まりはじめる気配がしてくる頃、かなり前方を登っていた青年が失速しはじめた。
別に競争するつもりはないけれども、私はもともと性格が「前半は押さえる」をモットーに、何事もやってきたので、青年がへたばって座り込んだ様を見て、
「だから、言ったでしょう!」
と、ついつい言ってしまう。
そんなへたばっている青年に、更に追い討ちをかけるような出来事。
なんと、あちこちにたむろしていた「サル」が、青年のリュックをむしり取っていったのだ。
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