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「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
ポッパ山に着くまでの道中、それまで全くと言ってよいほど無口だった運転手が、おもむろに口を開いた。
「途中、民芸品を創る工房がありますから、立ち寄ります」
そして、1キロほど走ったところで停車した。
「ここで私達が何か買えば、ドライバーにマージンが入るんですよ。別に買う必要はありませんから、黙ってついてゆくだけで良いのですよ。」青年が言った。
駐車場の横には、藁葺きの小屋が並んでいて、素朴な田舎の民芸品などがテーブルの上に並べられていた。
店の主は、私達を見ても全く素知らぬ顔をして、黙々と藁で何かを創ることに没頭している様子だった。
次に、ドライバーは建物の奥に広がる広場に私達を案内した。
そこには、大きな石臼に固定された木の棒に繋がれた水牛が、ゆっくりと石臼を中心に回っていた。
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