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「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
荷物検査が終わると、左右いづれかのエレベーターで下に降りて出国検査へ。
好きなブースの前に並んで順番を待つ。
ここでもまた、あのチェックインカウンターの時のような独特な緊張感が湧いてくる。私だけだろうか?
別に、何も悪いことなどしていないのだけれども、パスポートにハンコをついてもらった時のあの音!
「ガシャッ!!」あー、良かった!
しかしもし私だけだとしたら、それは、あの音から得る、あの安心感には、私の大学時代に理由があるのかもしれない。
私が通っていた大学というのは、理科系の学部で、午前中は講義、午後は実習という生活が何年も続いた。
問題は、この午後の実習だ。あらかじめ与えられた課題を各自こなしてゆくのだが、その課題にも事細かくいわゆる「関所」が設けられていて、担当のインストラクターの印鑑を貰わなければ次に進めないようになっている。
その日のノルマの印鑑までクリアーできなければ、夜遅くまで居残りも当たり前だった。
当然、インストラクター(我々はゲシュタポと呼んでいた)の顔が鬼に見えていたのだが、あの「ガシャッ!!」という音を鳴らし印鑑をついてくれた時には、あの出国検査官の前での安心感と同じような気持ちにさせてくれたものだった。
ああ~、検査官様~、ハンコありがとう~!

これから先はいよいよ未知の世界が待っている。
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