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「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
私の「旅」も、まだごく初期の頃は、「何か華やかなものを見てやろう」とか、高い山の登頂ではないが「あの有名な場所に行ってやろう」といったように、一種の「達成感」を求めて出かけている一面が多かった。
しかし、ある程度「達成感」に満ちてくると、今度は次第に自分の中で「旅」の性格が変化し始め、やがて誰でもが訪れるような「観光地」に対する興味が少なくなってきた。
そのうちに「観光地」は、「旅」をするための「単なる指標」「ジャンクション」的なものに過ぎなくなってくるのだ。
言いかえると「観光地」は、これから「旅」の進路を頭の中で空想して組み立てる時の、単なる腰掛け的な通過点的な要素を帯び始める。
考えて見てもそうではないか!
そもそも非日常、非現実を求めて、今の自分には無い「もうひとつの人生」を発見するために、誰しもが「旅」に出かけるのに、「観光地」にはわざわざ「今の自分」が心地よいような工夫がされてしまっている。
綺麗なホテルに綺麗な道路、不必要に多い店。
そして何より「観光地」で、自分の地元の顔馴染みに偶然合うといったことだってある。
本当に有名な「観光地」になると、そこにはもう現地の人よりも、押しかけた「旅行者」の方が多くなってしまい、結果的にこんな遠くに来て再び「日常的生活」に戻ってしまうのである。
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