FC2ブログ
「深夜特急」の世界に憧れて (回想録 XX年)
知らない国に来て、道路際に腰掛けて、前を行き交う人や車の流れを何も考えずに眺める。
実はやってみると、こんなに楽しいことはないのだ。
別に、何があるという訳ではないごく日常的な風景。
とかく「旅」を「観光」と同じ意味に捉えがちであるが、我々の言うところの「観光」では、主だった寺院や名所旧跡、華やかさを備えた自然造形物に軸足が置かれ、その間の何も無い移動の部分は、単なる「移動のエリア」と受け取られ、「何も無い」ことがことさら強調されてしまう。
しかし、この「何も無い移動のエリア」に実は「旅」の醍醐味があるのだ。
これもまた「深夜特急97」で、大沢たかおが、バンコクの「ファラポーン中央駅」のインフォメーションで、「どこか何も無い街を紹介してくれ」と尋ねて、タイ南部の「チュンポン」に行く決意をしたあれと同じだ。
沢木耕太郎氏も、「バンコク」や「アユタヤ」などの所謂「観光地」を廻る「観光」から「旅」に変化した瞬間であったのかもしれない。
スポンサーサイト